RedmineをWindowsに手動でインストールする手順 No.03
前回のあらすじ
前回の記事では、Rubyのインストール方法を紹介しました。環境変数にパスを通し忘れないことが大切だと思いました。今回もRedmineをWindowsに手動でインストールする手順を紹介していきます。
4. Redmineのインストール
記事No.1で紹介した公式ページからダウンロードし、基本的にRedmine公式の日本語ページを参考にインストール作業を進めます。翻訳されていない追加の作業も行っていきます。
そして、Redmineインストール前に必ず、DevKitとImageMagickの設定(環境変数にパスを通すなど)を終わらせておいてください。そうでないと、bundle installの際にエラーが出ます。
1. 展開
Cドライブ直下に、空のRedmineフォルダを作成し、そこに展開しました。今後、複数のバージョンのRedmineを扱う際にフォルダが散らからないようにしただけです。Cドライブ直下に展開でもOK.
2. MySQLにログイン
Welcomeが表示されたれたらログイン成功。
3. Redmine用のデータベースを作成
コマンドは公式ページの「MySQLの場合」を参照してください。そのままコマンドを打つだけです。
4. database.ymlの編集
redmineフォルダのconfigフォルダ内にある「database.yml.example」をコピーし、
ファイル名を「database.yml」に変更します。そして、メモ帳などのテキストエディタで、ファイルの中身を編集します。
「production」の部分を、Redmine用のデータベースを作成したときと同じように設定します。画像は例です。ここも公式ページの通りです。
4. Bundlerをインストール
コマンドは公式ページ通りです。
5. コマンドライン上で、Redmineフォルダに移動し、bundle installを行います。フォルダ内にあるGemfileに記述されているgemに従ってインストールが始まります。
ここでもしエラーが出たときは、、、
インストール中にエラーが発生した場合は、DevKitの設定や、rmagickをインストールするためのImageMagickの設定に問題があるかもしれません。
もしくは、「gem install」コマンドを行って、単体でgemを取ってきた際に、取ってきたgemのバージョンが間違っていた場合も考えられます。コマンドで「gem list」と打って、現在インストールされているgemの一覧を表示し、Redmineフォルダ内のGemfileに記述してあるgemのバージョンと一致しているか確認してください。Gemfileに従ってgemをインストールしなければなりません。
6. セッションストア秘密鍵を生成
公式ページの通りです。今回はRedmine 3.X系を使用していますが、「Redmine 2.xの場合」を参考にコマンドを打つと成功します。
7. データベース上にテーブルを作成
公式ページの下の方にある「Windows環境でのインストール」部分を参考に、テーブルの作成と、デフォルトデータの登録を行います。その際、Languageを聞かれるので、「ja」と打った後に、Enterキーを押してください。以上で、データベースの設定は完了です。
8. Webrickを起動して、Redmineが正常に動くのか確認する。
ここからは、先ほどから紹介している日本語のRedmine公式ページには載っていないコマンドを使用します。おそらく、日本語ページの説明が古いまま(Redmine 2.X系で止まったまま)であることが原因であると考えられます。そこで、本家のEnglishサイトを見に行きます。すると、Redmine 3.X系でのWeblickの起動は、以下のコマンドを使用していることが分かります。
このコマンドを打つと、Webrickが起動します。起動にはしばらく時間がかかるため、待ちます。そして、chromeなどのブラウザで、http://localhost:3000/に接続し、Redmineが表示されると、Redmineのインストールが成功していることになります。
メモとして書いておくと、WindowsでPassengerは動きません。
Passenger公式サイトより参照
Passenger works on almost any POSIX-compliant operating system. In other words: practically any operating system on earth, except Microsoft Windows.
以上で、Redmineのインストール方法についての紹介を終わります。